150年前の古医書『華氏病理摘要（かしびょうりてきよう）』全5冊揃い。明治8年（1875）刊。ドイツの病理学者ハルツホールン（華氏）著、長谷川泰訳。藍表紙・四つ目綴じ、題簽付、各冊に蔵書印あり。出版は島村利助。
本のサイズは、約12.2X18.3cmとコンパクトです。
原著 “Essentials of the Principles and Practice of Medicine”（1867, Philadelphia 初版）は、内科学と病理学を総合した当時の最新コンパクト教科書で、米欧の医学生・若手医師に広く使われました。本邦版は翻訳の際に分冊され、①上巻、②中巻上、③中巻下、④下巻上、⑤下巻下の計5冊構成。①〜③に折込銅版（咽頭鏡・検査図など）が入り、これで完本です（京都大学貴重資料デジタルアーカイブで確認済：https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00001578）。
【保存状態】
経年による劣化あり。表紙に剥がれ跡・擦れ・褪色・汚れ、糊の経年変化による裏打ち和紙の剥がれ。①に虫食い（表紙裏〜数頁：書影15)、上部の保護紙欠(書影13、14)、④に小口シミ。背と3方比較良好も軽度のヤケ。各冊の地に墨書のタイトルあり。全体に150年前の書物らしい風合いですが、本文は驚くほど良好、極軽度のヤケに止まりシミなど殆ど無し。ざっと確認した範囲では書込み・落丁はありません。
★近代日本医学の黎明期を支えた翻訳医学書の一つであり、史料的価値が高い品です。古医書・医学史資料をお探しの方におすすめいたします。ご理解ある方のご購入をお待ちいたします。
書影の様子と150年前の刊行であり経年変化がある事を、ご理解頂ける方のご購入をお待ち致します。本の状態の追加情報のご要望やご不明点もコメント欄へお寄せ下さい。
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